忍びレベルチェッカー【NARUTOくすぐり小説】
僕たち家族は飲食店を営んでいたが、経営がうまくいかずに先月から心機一転事業の業態を全く違うものに変えた。
僕、そして妹も両親の助けになればとお手伝いをしている。
サービスの名前は、『忍びレベルチェッカー』という。
木の葉の国、そしてこの世界では忍者が下忍〜上忍と実力に応じてランク付けされている。
このシステムの参考に、店舗独自で忍ぶ力、つまり耐える力をチェックするというゲーム感覚で楽しめるサービスを作った。
耐えられた段階に応じて、訓練生・下忍・中忍・上忍・火影とレベル分けをしてステッカーをプレゼントしている。
耐える内容は開業当時から試行錯誤して、痛み・息止め・集中力などいろんな忍びレベルを測れそうなことを行ってきた。
その中でも、好評だったのが”くすぐり”だ。
お客さんの大半が忍者にまだなれない子どもということもあり、痛みを与えるような内容は不適切と判断した結果、両親は忍ぶ内容をくすぐり一本に絞ってみたらしい。
するとこれが意外に好評で、良い口コミが広がり今日もかなり繁盛した。
僕と妹は受付をしていて、両親はお客さんをくすぐって楽しませている。
お客さんの大半が子どもということもあり夕方ごろにはお客さんはいなくなるため、日が暮れ始める18:00がうちの店の閉店時間だ。
今の時刻は17:30。
この時間帯からお客さんが来ることはほぼないので、両親は仕事を切り上げて自宅である2階へ上がり夕食の準備を始めている。
「今日はもうお客さん来なそうだねぇ〜〜」
妹が受付でだらーんと椅子にもたれかかる。
「だらけすぎだぞ。とはいえ、今日はもう来ないだろうな」
「はぁ〜。暇だなぁ。それに受付ばっかりも飽きてきちゃった。もしお客さん来たら私たちでくすぐってみようよ」
「あとで怒られるぞ?まぁどうせ今日は来ないだろうし、いいんじゃないか。来たらだけどな」
そんなこんなで閉店までの時間を過ごしていると、女性2人が言い争いながら歩いているのが目に入る。
「あっ、ここよ、ここ!!」
仲が良いのか悪いのか分からない女性2人は、うちの店の看板を指し示す。
「僕たち、店員さん?」
ピンク髪の女性と、薄い金髪をした女性がそう尋ねてきた。
よく見ると、額当てをしているので本物の忍者のようだ。
「えぇ、そうですが…」
「へぇ〜、偉いわねぇ!このお店って、忍びレベルチェッカーってのをやってるんだよね?」
ピンク髪の女性が目線を合わせて話しかけてくれる。
「はい。そうです」
「まだ営業時間よね?よっしゃ!いの。勝負よ!!」
「サクラ、遂に決着がつくわね。私が負けるはずないじゃない」
2人は闘争心を燃やしていて、うちの店のレベルチェックで勝負をするらしい。
『春野サクラ』と『山中いの』の署名とお代をいただき店の中へと案内していると、妹が耳打ちしてくる。
「ねぇねぇ、お母さんたち呼ばないで私たちでやるんだよね?約束したよね!!」
「そんなこと言ってたな…そういえば…流れは母さんと父さんの見て覚えてるし、俺らでやるか」
妹の熱量に押され、俺らだけで行うことに。
サクラ・いののくすぐり耐久勝負
上にロープが吊るしてある場所へ案内し、ルールを説明する。
「訓練生・下忍・中忍・上忍・火影レベルと5段階に分かれていて、ロープを離さずに耐えられたレベルに合わせて認定証としてステッカーを差し上げます」
「なるほどねぇ〜〜。でさ、何に耐えればいいの?」
いのさんがロープに握り具合を確かめながら尋ねてきた。
「え…?」
耐える内容がくすぐりだと知らずに来たのか…
「いの、忍たるもの何をされても耐え忍ばないとダメでしょ。私は何をされてもいのより耐える自信があるわ」
「はぁ?誰がアンタに負けるもんですか。気になって一応聞いてみただけだしー」
この2人、ライバルってやつか…?
「えーと、耐える内容は、くすぐりになります」
「「え・・・?」」
僕が答えると、2人の表情が固まる。
「大丈夫ですか??」
「だ、大丈夫に決まってるじゃない!い、いの。早めに負けを認めてもいいのよ?」
「わ、私だってくすぐりくらい?平気だし?サクラ、アンタこそ勝負が始まる前に負けを認めておいたら?」
2人ともすごい焦っているように見える。
「勝負とのことなので、僕と妹がそれぞれくすぐるので同時に行いますね。訓練生レベルから始めて、早いレベルでロープから手を離してしまった方の負けということでいいですか?」
そう確認すると、2人は唾をゴクンと飲み込んでから頷いて同意する。
「では、始めましょうか。訓練生レベルはこの羽根でこちょこちょするだけです。あっ、言い忘れてました。ロープから手を離さなければ良いので、声は自由に出してもらって構いません」
ルール説明をしている間、僕たちの持っている羽根を青ざめた表情で見つめてくる。
僕がサクラさんを、妹がいのさんを担当することにし、僕たちはそれぞれ正面に立つ。
「では、時間は1分です。始め!」
羽根の場合、服がある部分をやってもあまり意味がないので肌が露出しているところをくすぐるのがセオリーとなっている。
僕たちはそれを学んでいるので、手を挙げていて無防備な腋を羽根でこちょこちょしていく。
隣を見ると妹も同じく腋を責めていた。
「あっ、くっくっく。これ、訓練生レベルなのよねっ、んっ、ふふふ。はぁ、うっ。くひひ!!」
この段階でこんなに反応するお客さんはそうそういないので、サクラさんは相当くすぐったがりなようだ。
「あぁっ、うふふ!サ、クラ。くすぐったいなら早く手を離したら、どう?んっ、ふひっ、あはっ!」
いのさんも強がっていはいるが相当くすぐったがっている様子。
「こ、このくらい余裕よ!いのこそ、キツいなら手を離したらどぉぉぉぉ!!あははは!やっ、キャッ!ははは!」
喋っている最中に、くすぐる部位を肌が露出している太ももに移すと、不意なくすぐったさに思い切り笑ってしまっている。
「サクラ、ふふふ。忍者は耐え忍ばないといけないんじゃぁあああ!あははは!そ、そこっ、やぁぁぁ!!!んん!ひぃぃぃ!!」
妹もくすぐる部位を脇腹へと変えると、いのさんは身体をクネクネさせて笑い出す。
いのさんはサクラさんより露出部分が多くへそ出しスタイルなので、羽根で触っても効く部位が多そうだ。
とはいえ、まだ訓練生レベルの羽根で軽くなぞっている程度。
下忍レベルまでいけるかどうかすら怪しいほどくすぐったがっている。
そこから数十秒くすぐり、残り10秒となった。
かなりくすぐったがっているが、さすがは本物の忍者、笑ってしまいながらもロープはしっかり握っている。
訓練生レベルには変わらないが、羽根くすぐりにはラストスパートを用意している。
妹とタイミングを合わせてポケットからもう1本羽根を取り出し、2本でくすぐっていく。
加えてなぞるだけであった動きに、羽根の回転を加えてさらにくすぐりを強化する。
「きゃああああはははは!これ、や、やばぁぁぁ!!!あはは!いひひひ!も、くすぐったすぎるわよぉぉぉ!!!!」
「や、やめぇぇぇぇ!!!ええへへへ!やんっ、あはん、あはははは!あ、あと何秒でおわるのぉぉぉ!!!」
2人とも、上忍レベルのくすぐりをしている時に出るような悲鳴と笑い声をあげている。
「はい、訓練生レベル終了です」
サクラさんもいのさんも、この時点でかなり疲れているようだ。
「これ、1つ目のレベル、よね?なかなかキツいわね…」
「サクラ、それなら次のレベル行かずに負けを認めたら?」
「それはこっちのセリフよ。じゃあ、下忍レベル。受けて立つわ」
羽根でこの調子だと、次のは大丈夫かと心配だが先に進める。
「下忍レベルは、人差し指のみを使ってくすぐります」
「「指・・・」」
2人ともロープを握る拳に一層力が入るのが見てとれた。
「じゃあ今回も1分です。では、始め!」
下忍レベルのくすぐりは最初の入り方に決まりがある。
腋をこちょこちょすると見せかけた動作をしてから、妹とタイミングを合わせ、腋こちょこちょではなく脇腹をツンツンとしてみる。
子どもにこれを一度やったらかなり盛り上がったので、それ以来腋こちょと見せかけての脇腹ツンツンから入るという決まりができたのだ。
「ひっ、あはっ!キャッ!!!」
「あんっ、ヒャッ!!」
1,2回ツンツンしただけで、2人とも同時にロープから手を離して尻もちをついてしまった。
ここで脱落する子どももいるけど、耐える子の方が断然多い。
忍者といえども、敏感だとくすぐったさに耐えるのは難しいようだ。
「どっちが先に手離した!?」
「サクラ、アンタでしょ!」
指を差し合いながら再び言い争いを始めてしまった。
「どっちだったと思う?俺1,2回しか突ついてないぞ」
「私もです」
「そうか。ならお二人とも、同じタイミングだったということで、引き分けですかね」
「「引き分け!?コイツと!?」」
仲が悪そうな割に息が合っていて、やっぱり仲が良いんだろうか。
「もっ、もっかいやりましょ。今の!!それで決着よ。それに今のは脇腹されると思ってなくてびっくりしただけだし」
「私もよ!いのなんかに負けるはずないんだから」
そう言いながら立ち上がる2人。
だが、時計を見るともう18:00になってしまっていた。
「あの、すみません。もう閉店時間になってしまいまして…」
「え、あ、そう…じゃあ明日また来るわ!いの、明日こそ決着をつけるわよ!!」
「えぇ、そうね。せいぜい頑張りなさい」
終始口論しながら、サクラさんといのさんは店を出て行った。
僕らは急いで閉店作業を済ませて、自宅である2階へ。
そして両親にさっきのことを伝えると、勝手に接客したことを注意されたが問題なく進んだので、明日もそのお客さんは僕たちで責任を持って担当するように言ってくれた。
明日、サクラさんといのさんの勝負はどうなるのか…
くすぐり勝負決着の日
任務終わりだろうか、今日も夕方ごろにサクラさんといのさんがやってきた。
口論しながらやってくるところは変わりないが、明らかに変わっているのは服装だ。
昨日は2人とも露出が多い動きやすそうな服を着ていた。
けど今日は肌が見えているところはほとんどなく、生地も分厚いように見受けられる。
口論の内容を聞いていると、お互い擦り傷に注意が必要な任務があったと言い張っている。
確実にくすぐり対策のためだと思うが、昨日の調子だと指1本くすぐりも耐えられないと思うので分厚い服を着てきてくれてありがたいかもしれない。
ただ上忍レベルの内容からは、どんな服を着てきても意味ないこと。
上忍レベルまでいけるかわからないのでそれはさておき、昨日と同じようにロープを握らせてスタンバイさせる。
今日はこのお客さんが来るだろうと分かっていたので、後ろで母さんと父さんが見守ってくれている。
「今日は下忍レベルの、人差し指くすぐりからスタートしましょう」
緊張しながらも2人が頷くのを確認し、俺は開始の合図をして妹と同時にくすぐりをスタートさせる。
最初のくすぐり方は昨日バレてしまっているので、さっき妹と話し合って脇腹ツンツンではなくそのまま腋をこちょこちょすることにしていた。
「くぅ、うぅぅぅ!!!!あっ、んっ、ふふふ。いの、早くギブアップしてもいいのよ」
「アンタ、こそ。いひひひっ!あぅ、うっ!んんんん!」
分厚い服で守られているため、昨日とは違って少し笑ってはいるがこれには耐えられているようだ。
ただ2人ともくすぐりから少しでも逃れようと、必死に身体をクネクネさせていて、なんだか引き締まったくびれが強調されてセクシーな姿が魅力的だ。
脇腹、背中、太ももなどくすぐる部位を変えるたびに反応が変わって、くすぐるのがすごい楽しい。
「1分経ったぞ〜〜」
後ろから父さんの声が聞こえ、時計を見てみると秒針は確かにスタート時間から1周していた。
指を動かすたびにピクピクするのが楽しくて、つい時間を忘れてしまっていたようだ。
中忍レベルのくすぐりへ
「はぁ、はぁ、余裕だったわね。サクラ、次はやめておいたら?」
「私もこれくらい余裕よ」
相変わらずだなぁ〜と思いながら、次のレベルの案内をする。
「次の中忍レベルは、両手の指全て使ってくすぐりますね」
「え、それって火影レベルじゃなくて…?」
サクラさんが怯えた表情で尋ねてくる。
「はい、中忍レベルです」
いのさんもサクラさんと同じことを考えていたのか、僕の返答を聞いて目を丸くしている。
「では、始めますね?」
妹と息を合わせて両手でくすぐり始める。
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